デス・オーバチュア
第121話「セレスティーナ」




地上も、魔界すらまだ生まれていなかった大昔、遙かな時の彼方、この世でもっとも大きく激しい戦争がありました。

それは古き神々と、異界からの侵略者である異形の神々の全面戦争。

気が遠くなるほど長く、言葉では表現できないほど激しい戦いの末……生き残ったのはたった一人の古き神だけでした。

他の神々は全て異界竜(後に地上に生まれた『竜』と呼ばれる生物に酷似していたためこう呼ばれるようになった)の牙に喰い殺され、異界竜もまた、天魔族(異界竜が敵である戦天使をモデルに生み出した下僕)と共に、神々が彼らに対抗するために、戦闘にだけに特化して創造した戦天使によって滅ぼされました。
戦天使もまた全て滅びました。
最後まで生き残っていた竜戦天使(戦天使の中でも異質であり、最強の存在)が、異界竜の皇帝と相打ちになった瞬間、唯一人の古き神を残し、全ての者が息絶え、この戦争は終結したのです。

月日は流れ、唯一人生き残った古き神は、新しく生まれた神々の主神となり君臨しました。
そして、この戦争を知る者は誰もいなくなったのです……唯一人生き残った古き神と……一部始終をさらなる高見から眺めていた超古代の存在達を除いて……。



「……それが、原初たる私すら知らなかった、遠い、遠すぎる、誰も覚えていない時の彼方の戦記……」
一陣の風と共にその人物はこの地に姿を現した。
全身を包み込んだ外衣(マント)が微風に揺れてはためく。
「あるいはそれは最古の恋物語……かしらね?」
「……あなたですか」
いつのまにか背後に、青い着物を着た女が立っていた。
その髪と瞳は、深く暗い青……ダークブルーにも、清らかで同時に禍々しくもある青紫……ブルーパープルにも見える。
「覗きがお好きですね、魔皇妃リンネ様……」
「ふふ……それはあなたも同じじゃない、それが今度の躰?」
魔皇妃リンネ・インフィニティは妖しげに笑いながら、マントの人物に興味深げな視線を向けた。
「不動の……いえ、風のエルスリード、ガルディア四大騎神の一人にして、我が末裔の躰です」
マントと共に風に靡く長く艶やかな髪、瞳はなぜか閉ざされている。
そして、彼……あるいは彼女の全身を包み込むマントは見事な翠色の輝きを放っていた。



無造作に薙ぎ払われた右手。
それだけで、鋭く、激しい旋風が巻き起こり、莫大な魔力が込められたクロスの右拳を容易く弾き返した。
「くっ……」
「あははははははっ!」
追撃するように振り下ろされる左手。
手が振るわれる度に、爆発するような風圧と衝撃波が巻き起こった。
「あ……アクセルの比じゃない……」
激突を繰り返す空気と魔力の爆発。
皇牙の手とクロスの拳は直接触れ合うことすらなかった。
互いの手や拳が纏い、あるいは巻き起こす巨大な力の爆発が、相手を消し飛ばそうとしながら、辛うじて均衡を保っている。
「ふざけている……なんて腕力しているのよ……」
魔力を爆発的に高めて、拳に集中しているクロスと違って、皇牙は正真正銘、腕力だけで手を無造作に振っているに過ぎなかった。
にも関わらず互角……いや、少しずつこちらが押され始めている。
「これじゃあ、すぐにこっちが、じり貧よ……」
最初から魔力を全開にして、瞬間的に何倍にも高めて、一点に集中する……そこまでしてやっとの互角だ。
何より、こんな魔力の使い方は長くは保たない。
クロスは、シルヴァーナのような無尽蔵の魔力など持っていないのだ。
「そうだ、シルヴァーナ!」
クロスは自分の中に居るはずのシルヴァーナと、もう一人に呼びかける。
だが、反応は何も返ってこなかった。
「ちっ、いつも余計な時には勝手に話しかけてくるくせに……アースブレイドか、ラストエンジェルのどちらかでも借りられたら、まだ……」
シルヴァーナなら、無限の大地の精気を操れる神剣アースブレイドだけでなく、最強にして万能の神剣ラストエンジェルも支配下においているはずである。
いや、アースブレイドの支配権はもう一人の方か……。
「さて、そろそろギアーを一段上げようかな?」
「えっ?」
今、この異界竜の少女は何と言った?
それを確認するよりも速く、クロスの右拳が激しく弾き飛ばされる。
(いきなり負荷が上がった!?)
錯覚ではなかった。
皇牙の一撃一撃の強さ、重さ、激しさが明らかに上がっている。
辛うじて互角だった均衡は、今や完全に崩壊していた。
同じ弾き返されるにしても、今までと違い、一撃の度に数歩の後退を余儀なくされる。
派手に吹き飛ばさそうになるのを、全力で踏ん張って辛うじてやっと耐えられるといった具合だ。
「お姉ちゃん、手を抜きすぎだよ〜。いったい何段階のギアーなの? 百段階の低速から二段目?」
皇鱗がとんでもないことを言ってくれる。
これからまだ九十八回強さが加速する?……とでも言うのか!?
「そうは言っても、加減が難しいのよね」
休むことなく繰り出されていた皇牙の攻撃が初めて止んだ。
「軽く一薙ぎしただけで霧散してしまう……儚きものが相手だとね……」
「随分と……なめてくれるわね……」
クロスは口ではそう言いながら、皇牙の言葉を認めないわけにはいかない。
手甲以外の部分で一度でも直撃を受けたら、自分の体は跡形もなく消し飛ぶのは間違いなかった。
「できるだけ長く楽しみたいのよね〜」
刃物のように突きだしていた爪が縮み、普通の人間の爪のように戻る。
皇牙は普通の手に戻った両手をグッと握りしめた。
「何する気よ?」
「爪だと一撃で終わっちゃうから、殴り合いに変更するの〜」
言い終わった瞬間、皇牙の姿はクロスの懐に瞬間移動している。
「くっ……」
クロスの腹部に皇牙の右拳が叩き込まれた。
凄まじいスピードでクロスが派手に吹き飛んでいく。
クロスの腹部は両手の手甲で庇われていた。
なんとかギリギリで腹部に皇牙の拳が届く前に、手甲でガードすることはできたのだが、物凄い激痛がガードした両手だけでなく、守られたはずの腹部にも走っている。
「神魔甲のガードごしでも……ここまでのダメージが……」
クロスは空中で回転し、勢いを殺して、足から雪原に着地した。
「ねっ、拳ならちゃんとガードできれば、痛いだけで済むでしょう?」
「い、痛いだけね……」
あまりの痛みに気を失いそうなのだが……爪に比べれば拳は格段に威力が落ちるらしい。
「じゃあ、二発目行くわよ〜」
皇牙はわざとらしく右腕をブンブンと回しだした。
「せいっ!」
弾けるように、皇牙が再び一瞬でクロスとの間合いを詰める。
「ちっ!」
皇牙は、クロスの左腕ごと、彼女の頭部を殴りつけた。
「偉い偉い、今回は数歩押されただけで、吹き飛ばなかったね」
「当たり前よ、何よ、そのこれから殴ると言わんばかりのグルグルパンチは……そんなの受けられないわけないでしょう」
「あははっ! ごめんね、ちょっと馬鹿にしすぎた?」
皇牙の左手が突然伸びてきたかと思うと、回避する間も与えずにクロスの喉元を掴む。
「ぐぅ……っ」
「はい、これで皇牙ちゃんがちょっと力を入れて首を握り潰しただけでもうおしまい……ホント人間て儚いよね〜」
皇牙は喉元を掴んだまま、クロスは遠くに思いっきり投げ捨てた。
「きゃああっ!?」
そして、クロスが飛んでいく先に、まるで瞬間移動のような一瞬で先回りする。
「ほいっ!」
皇牙は、飛んできたクロスをボールのように空高く蹴り上げた。
さらに、先程と同じように瞬間移動に等しい超高速移動で先回りする。
「しっかりガードしなさいよ〜!」
皇牙は両手を組み合わせると、鉄槌のように、飛んでくるクロスの腹部にガードする彼女の両手ごと叩きつけた。
地上に叩きつけられたクロスが巨大なクレーターを生み出している。
「うんうん、皇牙ちゃんの攻撃を全部〜手甲でガードできているのは立派だね。まあ、一発でも生身で喰らったら木っ端微塵だもんね〜」
最後の両手の鉄槌だけでなく、クロスは蹴り上げられる際のキックもしっかりと手甲でガードしていたのだ。
だが……。
「でも、ガードごしでも、これだけ皇牙ちゃんに殴る蹴るされたら……もう立てないよね?」
クレーターの中心に埋まっているクロスはピクリとも動かなかった。
「基本ベースが人間にしては結構楽しめたわよ。雑菌から雑魚……神族や魔族ぐらいには格上げしてあげるわ」
皇牙は遙か眼下のクレーターに向けて左手を突き出す。
「神にも魔にも成りきれなかった異能の人間よ……神も魔も超えた最強の存在の力で消え去るがいい」
普段とは違う真面目な表情と口調で呟くと、皇牙の左掌に青い光球が生まれ、巨大化していった。
「お姉ちゃん、大陸を沈めちゃ駄目だよ〜。ちゃんと手加減を……」
地上から妹の声が聞こえてくる。
「解っているわよ。ちゃんとこの雪山が吹き飛ぶ程度の最弱の威力で撃つから心配いらないわ」
「うん、それなら……て、お姉ちゃん、待ったっ! それ溜めすぎ……」
「超竜波(ちょうりゅうは)!」
それは闘気を掌から絞り込んで撃ち出すだけの、ありきたりで何の変哲もない技だった。
人間でもそれなりの剣士や格闘家なら使える闘気砲や闘気弾の類と同じ原理の技。
「お姉ちゃんの馬鹿〜!」
「何をするんですか!? 離……お嬢様っ!」
罵声を口にすると、皇鱗がいきなりファーシュを後ろから羽交い締めにして、共に姿を掻き消す。
巻き添えを喰わないためだ。
皇鱗だけは、皇牙が撃ちだした巨大(皇牙の姿を覆い隠す程に)な光弾の威力が瞬時に解ったのである。
皇牙の超竜波は、ネツァクの紫煌の終焉はもとより、クロスの神魔滅殺拳やアクセルの異界竜の牙での一撃すら遙かに凌駕し……コクマが魔導機で撃った魔導砲と同等の威力を持っていた。
一言で言うなら、国一つを消し去る『程度』の威力。
皇牙本人は今居る雪山だけを消し去る『程度』の最弱の威力で撃ったつもりだったのだが、彼女の最弱の一撃はどれだけ手加減しても、これ(一国消滅)以下には威力を落とすことはできなかった。
殴るや蹴るという行為ならどこまでも、手加減、力を抜くことはできるが、闘気砲や闘気弾というものは、力を集中させたり、高めたり、爆発させて解き放つもの……あまりに手を抜いては、闘気が集まらず、技自体が成立しないのである。
「あちゃ〜、溜や練り殆ど無しで、垂れ流し感覚で撃ったんだけどな」
皇牙は爆発に巻き込まれないように、さらに空高く飛翔した。
青い光弾はついに大地に到達しようとする。
そして、爆発が……。
「大地の新生(アースノヴァ)!」
「え? ええっ!?」
爆発が起きる直前、クレーターの中から解き放たれた赤みを帯びた黄色……琥珀色の光柱が、青い巨大光弾を呑み込み、そのまま遙か上空に居た皇牙すら呑み尽くして、天を貫いた。



天を穿つ巨大すぎる光の柱が消滅すると、しばらくして、クレーターの中から一人の人物が姿を現した。
「…………」
清らかで、神聖な輝きを放つ銀糸の髪。
瞳は、赤? 黄色? 琥珀色?……いや、どれもこの色を表現するには正確ではなかった。
例えるなら、宝石のように透き通り光り輝く茶色とでもいった感じの不可思議な……ありえない色。
「……異界竜ならあの程度でくたばりはしないだろうけど……世界の外にまで弾き飛ばせばしばらくは戻ってこれないはず……」
クレーターの外にまで出ると、彼女は左手に持っていた石の剣を大地に突き刺し、それを支えにして体重をかけ、一息ついた。
「ああ……疲れた……クロスティーナの無知無謀にも困ったものね……」
彼女はクロスであってクロスではない。
クロスに比べて表情も仕草もかなり大人びていた。
彼女は再び大きく溜息を吐く。
大人びているというより、ある意味年寄りじみているようにも見えた。
「あんなモノに喧嘩を売るのは……魔王(シルヴァーナ)か、女神(わたし)クラスになってからにして欲しいわ……あれから見たら人間(クロスティーナ)なんて塵芥なのだから……ふう、ああ、しんどい……」
「高貴な女神と見受けるが……何かお困りかな?」
彼女以外誰もいなかった筈の雪原に若い男の声。
髪も瞳も黒一色の黒いロングコートをマントのように靡かせた十代前半に見える少年……クロスにはナイトと名乗っている人物だった。
「……あなたは、この子(クロスティーナ)の自称騎士(ナイト)じゃなかったの、吸血王?」
彼女は少年の『正体』を誰でも知っている常識のように、あっさりと口にする。
「俺は騎士(ナイト)にして夜(ナイト)……そして、深夜(ミッドナイト)でもある。深夜(しんや)は振夜(しんや)……我は振るえるような深き夜を駈ける者、赤き月からの来訪者……」
「……まったく、クロスティーナは物事の外面しか見ていない……あなたが誰か解らないなんて……」
ナイト……いや、ミッドナイトの体が十代前半の姿から、十代後半、タナトスと同じ歳くらいの青年の姿へと瞬時に変化した。
「『私』は別に騙したつもりはないのだがね」
声質も少年の時とは明らかに変化している。
「少年の姿の方が何かと楽なだけだ。魔界では『少年』はオッドアイの専売特許なイメージがあるのでな、ちゃんと常にこの姿で居るが……奴が居ない地上でなら、キャラが被る心配もあるまい?」
「つまらないことに拘るのね……」
「奴のような愚かな餓鬼と似ているなど思われたくもないのでな……」
口調や仕草にも、気障な少年の時に比べて、いかにも吸血鬼らしい、高貴さが加わっているように思えた。
「あなたが助けてくれれば、わたしが出しゃばることもなかったのに……」
彼女は恨めしそうな目をミッドアイに向ける。
「興味があったのだよ、クロスティーナの中に眠る存在……君達にね。名を教えいただけるかな、女神よ?」
ミッドナイトはわざとらしいまでに礼にそった仕草で彼女の名を尋ねた。
「シルヴァーナがマクロスと名乗ったのだから……善ク……ゼンクロ……ゼクロス!? 格好いいけど、女の子の名前じゃないな〜、う〜ん〜と」
彼女はかなり真剣に悩んでいるようである。
「面倒だからいいや、本当の名を教えてあげる、わたしの名前はセレスティーナ……大地(セレス)の女神(ティーナ)よ。まあ、セレスティナと名乗ることの方が多いけど、発音や語呂的になんとなく、セレスティーナよりセレスティナの方が言いやすいと思わない?」
「ふむ、妙に古い言葉に思える名だな……確か、ティーナという言葉は……」
「超古代神族語でティーナとは女神。ちなみに、クロスティーナは交錯する(クロス)女神(ティーナ)って意味よ」
「超古代神族語か……流石にそれは殆ど解らぬよ。不死者、長生者などと名乗っても、所詮、地上や魔界で発生した生命に過ぎぬ私では……世界(地上や魔界)が創造される以前の知識などない」
「超古代神族の存在を知っているだけで充分博識よ。ああ、ちなみに、タナトスは『死神』、フローラは『この世でもっとも美しい花』って意味よ、役に立たない雑学だろうけど覚えておくといいわ。クロスティーナ達に名前を付けた人間は生意気に超古代神族語を知っていたみたいね……よいっしょ」
セレスティナは、大地の剣から体を離すと、体をのばした。
肩を回したり、手首を曲げたり、まるで柔軟体操のようなことを始める。
「やっと精気が全快したわ。この辺の大地、精気が少なすぎ……」
セレスティナは柔軟体操を終えると、石の剣……アースブレイドを大地から引き抜いた。
「さきほどの技の消耗か?」
「ええ、アースノヴァは本来、外気……世界に満ちる精気、主に大地の精気を集めて解き放つ技なんだけど……とっさだったんで内気……わたし自身の精気(生気)を代わりに……殆ど撃ち尽くしちゃったのよね……」
セレスティナが軽く左手を振るうと、握られていたはずのアースブレイドは初めからなかったように消失する。
「じゃあね、吸血王、人前で私の名前を口にしたら殺しにくるから気を付けて……後、今から後を追ってきても殺す……解った?」
セレスティナは表情一つ変えず、自然な表情のまま物騒なことを口にした。
「了解した、最古の大地の女神よ」
「最古の大地の女神か……あなたの知識だとそこまでしかわたしの正体解らないか……」
セレスティナはミッドナイトには聞き取れないぐらいの小声で呟く。
「何か?」
「別に……それより、あなたもクロスティーナにちょっかい出すのはやめておきなさい。クロスティーナを愛する資格を持つ者は、わたし(セレスティナ)とシルヴァーナをひっくるめて愛せるぐらいの器の大きな者じゃないと駄目なの」
言い終わるか言い終わらないかのうちに、セレスティナの姿は掻き消えた。
「魔王に等しい憎悪の力を持つ皇女、最古の大地の女神……魔王にも女神にも成れる質を持つ人間か……それでこそ我が物になるに相応しい」
『また、そんな気取って格好つけて……下手にちょっかいかけると、逆に下僕にされかねないぜ』
ミッドナイトしかいないはずの場所に、乱暴な女の声が聞こえてくる。
「黙りたまえ、魔夜。服の刺繍が喋るものではない」
『はいはい、ちゃんと他人がいる所では黙ってやっているだろう。大人しく、刺繍と蝙蝠と武器に三段変形してやってるぜ』
赤い蝙蝠の刺繍が勝手に背中から飛び離れた。
「おい、勝手に……」
「せっかく久しぶりに地上に来たんだ、少しは好きに遊ばせてもらぜ」
赤い蝙蝠は、アッと言う間に遠くの空の彼方に飛んで行ってしまう。
「仕方のない奴め。まあよい……フィノかカシスと殺し合うことにでもならぬ限り、アレの力は必要なかろう。では、私も消えるとしよう」
ミッドナイトが黒き霧へと転じ、霧散するように消滅すると、雪原には誰もいなくなった。












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一言感想板
一言でいいので、良ければ感想お願いします。感想皆無だとこの調子で続けていいのか解らなくなりますので……。



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